久しぶりに執行草舟さんの本を購入してみました。数年前ですが彼の著書『生きる』に衝撃を受け、毎日少しずつ宝物のように読んでいた時期があります。
少しずつしか読めなかったのは、それが簡単に理解できる範疇を越えていたから。「憧れ」とか「武士道」とか、よくわからない言葉が続いていても、不思議とそれが読めてしまう文章のうまさと、意味が分からなくても真実というものを垣間見せる強さを持った本なのです。
その中で書かれていた言葉が「知性は勇気のしもべ」。
人生においてまず大切なのは勇気。どんな知識も経験も、勇気という一歩なしには自分のものにはならない。とにかくやってみる、動いてみるというのが大切なんだということでした。
ありきたりなのかもしれませんが、やはり考えすぎてしまうことは多いものです。もんもんと、くよくよと、はらはらと、頭なんだか心なんだか知らないけれど、そのあたりがいつも騒がしい。
だけど周りを見渡せば、結局のところ失敗したり、間違ったり、恥をかいたり、失礼なことになってしまったり、人がやることなんてすべてそのあたりでみんな落ち着いているようなものなのかもしれません。
怖がらないで。心配しないで。
と、今日いろいろと失敗した私自身に声をかけます。
最後に、執行草舟さんという人は東京に私設の美術館を持っているのですが、ここがとてもいいのでおすすめです。