今日、ある人と出会い「もしバナゲーム」というカードゲームを貸してもらいました。
これは「もし私が半年後に死んでしまうことが確定しているとして何を望むのか?」というのがゲームをしながらわかってしまう代物です。36枚のカードに一つずつ、人が重病な時や死の間際に「大事なこと」としてよく口にする言葉が書かれています。
一人でも複数人でもできるゲームなのですが、さっそく夜な夜な一人で実戦。
私が死を前にして望むものTOP3が出揃ったところで、そう感じた自分自身の気持ちと向き合ってみました。これはその一つの記録として、または私の初めての遺書のようなものとして書き残しておきたいと思います。
大事なことNO.1「家族が私の死を覚悟している」
このカードが一番にきたことにとても驚いていると共に、私が家族に愛されてきたことをちゃんと実感できているのだと心底わかりました。私を愛してくれてきた家族が、私の病や死に悲しみすぎず、振り回されすぎずにいてほしいのです。また、「オロオロしたままお別れしたくないよ」と。この愛されていることを疑わない前提じゃないと選べないカードを、トップにもってこられるあたりが私の人生の最大の幸運。
大事なことNO.2「ユーモアを持ち続ける」
これは「最後まで笑っていたい」という意味ではなく、「最後まで自分を、またはその時の状況を笑いに変えられる客観性を持っていたい」ということなのだと感じます。または「狂いたくない」とも言えるでしょうか。最後は誰かに笑わせてもらうのではなく、私がみんなをしょうもないことで笑わせてサクッと死ねたら最高でしょう。
大事なことNO.3「清潔さが維持される」
まさかこのカードがトップ3に入るとは・・・。実はとても不衛生な私を知っている一部の人からしたら信じられないことだと思います。この謎はまだ解明できないまま、「死の神秘さよ」とでも言っているかのように3位の座に堂々と座っています。ホント謎。
ぜひたくさんの人に、このカードに書かれた36枚の「大事なこと」だけでも見てほしいです。私が上位に選ばなかった「痛みがない」や「人生の最後を一人で過ごさない」などは、一般的に多くの人が望むことだと思われていますし、「いい人生だったと思える」や「信頼できる主治医がいる」などを一番に持ってくる人もたくさんいそうです。
人は死の間際まで人それぞれなんだなぁと。それなのに、歳を重ねるほどに私たちは一括りにされてしまいがちで恐ろしくなります。私や私の大切な人のために、もっと死を積極的に考えたいと改めて思いました。
「iACP もしバナゲーム」 https://www.i-acp.org/game.html