今日は4時間も昼寝をしてしまいました。ここまでいくともはや昼寝とは言えないかもしれませんが、眠れるというのはありがたいことです。
もともとロングスリーパーな方で、この年になっても時間が許すなら12時間通して眠れてしまいます。それがいいのか悪いのかはさておき、睡眠がひとつの健康指針になっていて、眠れる自分を密かに誇っていたりもするのです。
ただ世の中は、寝ることを怠けとしてマイナスに捉える風潮がまだありますね。死んだらいくらでも寝られるのだから、生きている限りは精一杯がんばる(もしくは楽しむ?)と。
一理あるとは思いますが、私からすると「寝るのつまらないの?」と聞きたくなってしまいます。
寝ている時間は何もしていない時間なのでしょうか。皮肉っぽく言えば、そうそう起きていたって楽しいことばかりではないでしょう?とも。
そもそも睡眠うんぬんの話を飛躍して、まるで眠っているかのような時を過ごす時期って誰しもありますよね。その人が「生きていない時期」。それを「死んでいる時期」とは言わず、「眠っている時期」と私たちは言わないでしょうか。
そうです、今回はこの話がしたかったのです。私の睡眠自慢ではありませんでした(笑)。
「芽が出ない時期」とか「修業期間」「タイミングを見ている」「今はまだ我慢」「ちょっとお休み」など、さまざまな言葉で語られる眠っている状態。
みんな等しく経験していることなら、きっと肝心なのは「眠る」ということ以上に、「起きる」ことなのだと考えます。永遠に眠ったままなら、それは生きているとは言えないですもんね。
私たちは起きるために眠るのだと。
だから私を含め、いま眠っている状態の人がむだに苦しまないでいてほしいと思います。それと、間違った起こし方をしないようにしてほしいと。
私はどちらかというと楽観主義なので、スヌーズを100回繰り返そうとも、眠りたくないのに寝ている状態であっても、起きるべき時は不思議と起きられるようになると信じています。
そうして自分を甘やかしています。昼寝4時間の自分を。
長い人生、起きている時よりも眠っている状態が長い人の方が多いのではないでしょうか。だからこそ「本」ってあるのだとも思います。
本当に起きている状態の時、私たちはきっと本を必要としないような気がするのです。活字なんてじっと読んでないで、きびきびと現実に対応していそう。しかし悩み多き私たちは、読まずには、眠らずにはいられない。
そんな人たちの大切な一冊が集まった場所こそ、風の図書室なのです。なんだかとても眠くなりそうな場所ですね。