風の図書室のコンセプト「あなたの想いを保存する場所」という、この一文を何くれとなくよく振り返ります。
「想いを大切にする」でなく「想いを手放す」でなく、ただそれをそのままの姿で「在る」状態のままにしておくこと。それが保存。
そうすることで、私たちは何を得られるのでしょうか。もしくは損なわずにいられるのか。
心を傾けたことであるからこそ、それと距離ができた時、もしくは距離を置く必要を感じた時、迫られた時、その対象を特別に別の形に変えることなく、そのままの状態で自らと引き離すけれど、それは「変わらない」という結果がもたらす効果というものを考えます。上手く書けずにだらだらと日本語がでたらめですね。
自分から離れたものは変わってしまう、わかりやすく言えば「無くなってしまう」と思うのが一般的なのではないでしょうか。
もしそれが無くならずに、しかも「大切に」してもらえていると確信できたなら。
世界に一つそんな場所があったならと私自身が切望したのが、この図書室をつくろうと思ったきっかけでもあります。
あなたにとって大切なものであって、それを今は自分で持っておきたい、持っておくことに意味を感じるものでしたら寄贈はこのタイミングではありません。
寄贈という自分から離す行為によって、あなた自身に何か未来につながる可能性、もしくは安心を感じることでしたら、風の図書室は扉を開けてお待ちしております。
静かに自分の心の奥深くを覗いてみてください。カタカタと足踏みをしている想いがありますか。それが本当は手放してもいいものなら、まずはその想いを手近にある本の余白に書いてお送りください。